白鳳梨生産組合の歴史
伊賀市特産の「白鳳梨」は昭和23年から無袋栽培が始まり、現在では「幸水」「豊水」「あきづき」を中心に約15ha作付けしています。 昭和41年には当組合設立と同時に共同選果場を設置し、以来多くの皆様に安心してお召し上がりいただける梨造りに取り組んでいます。
主な栽培品種
幸水
「菊水」と「早生幸蔵」を交雑し育成され、1959年(昭和34年)に命名登録されました。
果実の大きさは250~300gくらいで、果皮の色は時期や栽培状況によって褐色または黄緑がかった褐色になります。甘さの中にほどよい酸味があり、果汁も豊富。食味は良好で、その味と質のよさから長年にわたり高い人気を得ています。
幸水という名前は、両親である「菊水」の「水」と、「早生幸蔵」の「幸」の文字を1つずつ取って名付けられました。早生幸蔵は赤梨で、菊水は二十世紀を親に持つ青梨です。
豊水
「豊水」は農研機構果樹研究所で育成され、1972年(昭和47年)に命名登録された赤梨です。当時は親が「菊水×八雲」と「八雲」とされていましたが、のちにDNA鑑定をした結果、「幸水」×「イ-33(石井早生× 二十世紀)」の可能性が高いことが判明しています。
甘味が強くてやさしい酸味があり、果肉は果汁をたっぷり含んでいてジューシー。梨特有のシャリシャリとした食感と甘さが楽しめます。サイズは幸水よりも大きめで350~400gくらい。日持ちも幸水より少し長めです。
豊水は国内での生産量が多い品種で知名度も高く、「幸水」と「新水」とともに梨の「三水」とも呼ばれます。
あきづき
「あきづき」は「新高×豊水」と「幸水」の交雑により誕生した赤梨です。農研機構果樹研究所で育成され、2001年(平成13年)に品種登録された。
果実は大きめで500gほどになり、果肉はやわらかくて緻密。豊水や幸水に比べて酸味が少なく、甘味をしっかり感じられます。収穫時期は9月下旬頃からです。
あきづきという名前は、秋に収穫されること、そして形が月のように丸いことが由来だそうです。店頭では「秋月」と書かれていることもあります。
白鳳梨生産組合 直売所
栽培方法は安心・安全にこだわり、堆肥と枝葉で作った土に有機肥料を用い、減農薬を徹底。美味しさと安全性の両方を兼ね添えた「白鳳梨」は、全国に多くのファンがいます。
種類は幸水と豊水が中心。梨のシーズンになると、採れたての梨を販売する直売所がオープンします。贈答用も多数用意しているので、夏のご贈答やお供えにぜひどうぞ!